面会交流調停の申立てをされる【モラハラ夫が仕返しのために調停を利用】
目次
仕返しで面会交流の調停を申立てされる
わざと”会わなかった”のに
別居中は元夫と子どもたちは玄関先で2、3度会いました。
ただ、別居してすぐに元夫が自動車事故を起こしたことがきっかけで、元夫に安心して子どもたちを会わせることができないという話はしていました。
ゴールデンウィーク中はまだ離婚前だったのですが、元夫から子どもたちに会いたいと連絡が来たのが、ゴールデンウィークに入ってからだったので、「子どもたちの都合を調整するから1日待ってもらえないか」と聞くと「じゃあいいです」と返事がきたので会わないことに。
離婚後は一方的に決められた内容で仕方がなく1度、ファミリーレストランで2時間くらい面会をしました。
そのあとは、元夫が仕事で都合がつかないといったり、子どもたちの都合に合わせたくないから「会わない」と断っていたのに…。
子どもたちと面会ができない、という理由で面会交流の調停を申立てしてきました。
元夫の仕返し
面会交流調停の申立をされたのは、養育費の調停が終了して、2ヵ月後のことでした。
養育費の調停の際に、元夫にわたしの住所は知らせないように手続きをしていたので、元夫はわたしの住所は知らなかったのですが、わたしの実家の住所で面会交流の調停を申立てされました。
資料が残っていたのか、担当の裁判官が同じだったからなのかはわかりまんが、担当の書記官から、申立された書類をどこの住所に送るかという連絡がきました。
養育費の調停のときにも、何度も面会交流の話をされていたし、元夫が養育費の調停を利用して面会をしようとしていたことは感じていましたが、養育費の調停が終了したあとに面会を「都合が悪い」といって断ったのは元夫なのに…。
完全に「仕返し」「報復」として、面会交流の調停を申立したのだと思います。
離婚をしても支配しようとする
元夫は離婚の話し合いをしているときにも、離婚の原因を自分以外のことだと思いこんで、絶対に自分に原因があると認めずにいました。
収入が少ないのは会社のせい
わたしが怒っているのは親のせい
そういう感覚でした。
さらに、「相手がいるのか⁉」と疑われたこともあります。
相手がいるから、離婚をしたいと思った…と考えたのでしょう。
どうしても、「自分が原因で」離婚に向かって進むことになった、とは考えない人でした。
そういう人なので、「離婚しても、お前が再婚するのは許さないからな」と言われました。
…離婚をしたら、他人です。
元夫は離婚をしてもまだ、わたしを支配できると思っていました。
”子どもたちが望むなら”
面会交流を拒否はしない
面会交流の調停のときに、
「面会交流をさせたくない」
「面会交流をしたくない」
というような、面会交流を拒否しているような言葉は絶対に言わないように気をつけました。
現在は裁判所自体が、面会交流を実施する方向に進めようとしています。
もし、DVを受けていても、子どもにとって面会交流が必要だという考え方だからだそうです。
さらに、母親に対して子どもが気を使って、本当の気持ちを隠して「会いたくない」といっているのではないか?ということばかり重視されます。
そこで、「子どもたちが望むなら、面会交流に協力します」ということを、全面的に主張しました。
面会交流は子どもの権利
面会交流は子どもの権利です。
一緒に暮らしていない親に、子どもたちが会いたいと思ったときに会うための権利だと思います。
…それなのに、子どもたちが会いたくないといっても、引きずってでも会わせなければならないなんて、おかしいと思うのです…。
子どもたちが「会いたい」と思ったときに「会える環境」を作っておくことが大切なのに、元夫がしているのはわたしへの報復。
子どもたちを利用して、わたしに仕返しをしたいだけ…。
あきらめずに主張する
調停では、「子どもたちは自分に会いたいはずだ。母親が妨害している」という元夫と、「子どもたちが望むなら面会交流に協力する」と主張するわたし。
平行線のまま、話し合いは進みません。
わたしは、調停は長引くなら長引けばいいと考えていました。
少しでも時間がかかれば、その時間だけ子どもたちは成長します。
年齢が高くなると、子どもたち自身の主張を考慮してもらえるからです。
「子どもたちが望むなら面会交流に協力しようと考えています」という主張をあきらめずに続けました。
証拠がないことは”なかったこと”になる
裁判官の発言
調停では要所で裁判官も参加します。
面会交流の調停の中では、子どもたちがどうして父親に会いたくないのかという理由で、離婚前の生活や、モラハラのことを伝え続けていました。
…だけど。
裁判官は、「証拠がないことはなかったこととして扱います」と、言い切りました。
それは、今回の面会交流の調停のことだけではなく、裁判所がそういう判断をするということです。
犯罪を犯したとしても、証拠がなければなかったこととして、罰を与えられることはない、ってことです。
特に、家庭内で起こることは、証拠が残らないことがほとんどだと思うのです…。
そういう中で、証拠がないことはなかったことにして扱うという裁判官の発言に、絶望しました。
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母親が子どもを支配している
裁判官がいった、「証拠がないことはなかったこととして扱う」というのは、元夫が子どもたちに対してしていたことも、証拠がないのでなかったことにするということです。
元夫に傷つけられた子どもたちの心は、なかったものとして扱う…。
それなのに、子どもたちは母親に気を使っている、母親が子どもたちをコントロールしている、母親が子どもたちを支配している、と決めつけられました。
そしてそれは、母親が子どもたちを支配していない証拠がないから、支配していると判断してしまうのです。
ものすごく、理不尽でくやしくて、裁判官という存在に対しても絶望しました。
面会交流は誰のもの?
面会交流は子どもの権利、子どものため、といいながら…結局、大人の都合でしかないと思うのです。
親の離婚のせいで子どもを振り回しているのも大人の都合ですが、子どもの気持ちならばなかったことにしていいと思っているようにしか思えませんでした。
大人の怒りをかうよりも、子どもに我慢をさせたほうが、自分たちの身を守れるという考えなのでしょうか…。
調査官との面談を実施
書類提出と親の面談
わたしはできれば、子どもたちの面談はして欲しくないと思っていました。
子どもたちがイヤだと思っていたとしても、父親に会いたくないと言葉にして人に伝えることは、子どもたちの心を深く傷つけることでしかないと思うのです。
それなのに、元夫は「子どもたちがイヤだといったならあきらめる」という、自分のことしか考えていない、子どもたちにとって残酷な主張をくり返し、証拠がないことはなかったことにするという裁判官にも促されて、子どもたちの面談をせざるを得ない方向に進んでしまいました。
子どもたちは、児童調査官という人と面談をします。
児童調査官は調停にも参加しています。
まずは、子どもたちの環境についての書類を提出して、児童調査官と親の面談を行いました。
日程の都合で、元夫が先に面談をしたようですが、元夫が話したことは事実と異なることばかりで怒りよりもあきれるばかりでした。
子どもたちの面談
子どもたちの面談は、ひとりずつ行われました。
子どもたちには「ウソをつく必要はないよ」「思ったことや、素直に気持ちを伝えればいいんだよ」「わからないことは、わからないっていっていいんだよ」と話をしていました。
子どもたちが面談でなにを聞かれたのか、子どもたちには聞かないでくださいと約束をしていたので、なにを聞かれたのか子どもたちには聞いていません。
後日、児童調査官が面談の内容をまとめた書類をもらいました。
書類を読むと、子どもたちは「父親には会いたくないこと、会いたくない理由」「父親に会わなくても困ることはないこと」など、しっかり話をしていました。
…結論
面談の結果を元に行われた調停で、「直接的な面会交流は現時点でむずかしい」という見解から、「間接的な面会交流」の方法を話し合いました。
結論としては、手紙での間接的な面会交流の実施ということで、調停は終了しました。
メールや電話が主流の時代に、郵送で手紙のやりとりという方法を選んだので、調停員も困惑をしている様子でした。
現時点で子どもたちが父親との交流を望んでいないけれど、父親は事実を理解していません。
そんな状況で、メールや電話という手軽な方法を選んでしまうと、相手は自分の都合で簡単に連絡ができます。
そして、しつこく連絡をしてくることは目に見えてわかっているし、しつこく連絡がくることは、子どもたちもわたしも苦痛でしかありません。
それでも、もし元夫が本当に子どもたちのことを考えているというのならば、手紙という方法だったとしてもその方法を大切にすると思うのです。
ただの仕返しだった面会交流の調停…
手紙での間接的な面会交流が決まって現時点では、1度だけ元夫から手紙が届きました。
子どもたちに会いたい、子どもたちが心配だ、といっていたはずなのに、茶封筒に入った子どもたちへの手紙はルーズリーフに書かれていて、3行だけ。
子どもたちが返事を書くかどうかは、子どもたちの判断に任せると調停で決めていて、ただしわたしが子どもたちの近況を知らせる文章を送ることにはなっていました。
子どもたちは返事なんて書きたくないというので、近況を知らせる手紙を送ったのですが、元夫は受取を拒否しました。
面会交流の調停は10ヵ月程度かかりましたが、終わって確定したことは「面会交流の調停はわたしに対しての報復だった」ってことだけです。
でも、調停で直接的な面会交流をしなくて良いという結果をもらえたことは、わたしにとって大きなプラスになりました!
面会交流に悩んでいる方は、少なくないと思うのです。
弁護士に頼まなくても、直接的な面会交流をしなくてすむ方法があるってことを、知って欲しいと思うのです!!
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